文学フリマ岩手10ありがとうございました

遅くなりましたが6/15開催の文学フリマ岩手10に参加しました。
本をお買い上げくださった皆様、差し入れくださった方ありがとうございました!

私は盛岡が大好きなので観光とイベントを堪能したくて参加を決めました。
ひとつ理想があって、できれば2ブース取って3月の横溝文化祭で発行された友人たちの本をできるだけ多く委託で預かって「ヨコブン岩手出張所」を開催することでした。
ただこれは全出店者が1ブース限定なので断念。
2ブースでも12点が限度だなあと今回は委託も含めて10点に絞りました。
パスティーシュ系は全部切り捨てました。いい本多いので見てもらいたかったけれど仕方ない。

前日から秋田に行って、角館を経由して、盛岡に来てじゃじゃ麺食べたりお土産いろいろ買ったり楽しい前夜祭を過ごして当日会場入り。
駅前のホテルに泊っていたので会場の岩手県産業会館まで15分ほど歩きます。
朝起きたときは雨が降っていたけれど向かうときは止んでいてよかった。

啄木パイセンちーっす!(馴れ馴れしい!)


1階は商業フロアですがこの時点ではまだ閉まっています。


ここから入ります。
今回は秋田の友人にヘルプを頼んでいました。横溝については「親の本棚に犬神家はあった」「石坂浩二の映画はいくつか(テレビで)見た」というところですが、販売と経理のベテランです。

イベントのよかったところは会場の大ホールには舞台があって、自己責任でそこに荷物を置いていいこと(一般参加者の人もそこに座って本を読んでいる人もいた)
私はスーツケースと自分の荷物(泊りのものもある)は机下に置いて、ダンボールと梱包材は置かせていただきました。ありがたい。

悪かった点はゴミは持ち帰りのために、女子トイレの洗面台そばのゴミ箱には絶対お手洗いでは使わないだろう封筒のゴミがかなり入っていました。
(ただ、これは会場事情もあるでしょうし、運営にゴミの処理をお願いすることはその分参加費もプラスになるでしょう)

反省点はいろいろあります。
5月の文フリ東京40の来場者は16,111人(うち出店者者は4,850人)でしたが岩手の来場者は668名(うち出店者202名)だったそうです。
出店者でミステリ評論はうちだけでしたが、来場した人のうちにミステリに、横溝に、ウールリッチ他に、どれだけの人が興味をもっていたかは分かりません。
一番数が出たのは松本監督の市川崑本でした。
柘榴石自体の売り上げは微々たるものでした。
もちろんこれは「ミステリだから」「横溝だから」というのが理由ではないと思います。

友人にも「何についての本かわかりづらい」と指摘され、設営についても改善すべき点はいくつか言われました。
設営にしても新刊の表紙にしても私のビジュアル面でのセンスのなさはマイナス点でしょう。

最近ZINEが話題になっているためにZINE主体のイベントでの傾向と対策についてはよく目にします。
よく言われることは宣伝とビジュアルです。
前者については告知をまめにすること。できるだけ拡散されて直接のフォロワー外にも届くようにすることが言われます。
後者については言うまでもないことです。

その反面、本にとって一番重要なことは内容です。
テーブルに敷き布があるかどうかよりも大事なことは本の内容です。
文章自体は青空文庫で無料で読める作品でも、本の形で出版されれば買おうと思います。

そうだからこそ、会場で本を購入してくださった方には本当に感謝しております。
ありがとうございました。

岩手遠征については売り上げは期待していませんでしたが、搬出入での宅急便の料金はけっこう馬鹿にならないものです。
私はヤマト運輸のクロネコメンバーズに登録していますが、アプリで情報を登録すると自宅に集荷に来てもらう際にその情報がプリントアウトされるので、複数個口+イベントのルールで記入するのは正直面倒なのでとても助かっています。
そういったシステムのためにも宅急便の料金はきちんと払いたいけれど搬入はともかく残ったものを搬出するのは正直悲しいものがあります。

現時点で次の文フリ岩手の開催情報は出ていませんが、もし参加するとしたら(泊りの荷物もあるので)自力で持ち込める量に留めるかは悩ましいものです。
イベントに参加することは自分の本を人に見てもらいたい。できれば購入していただきたいというのもあるけれど、同じくらいに友人たちの作った素晴らしい本を広めたいというのが大きいです。
通販で買えるものも多いけれどやはりリアルのイベントで実際に本を見て興味を持つということはあると思うのです。
そうなるとやはり人の目につく、印象に残るビジュアルは大事なことです。無限ループ。

次回のイベント参加は文フリ大阪です。
こちらは会場が今までとは違うインテックス大阪になること。そして万博開催との絡みでこの会場を使う他のイベントではスーツケースを使わず、大きなものは宅配での搬出入が必要になります。
搬入はともかく、帰りの荷物が減らせるように、できれば箱は全部つぶして帰れるように考えなくてはなあ。

【追記】
新刊「サルノベ!EXTRA 2025 Jun」についてヒラヤマ探偵文庫さんのnoteでご紹介いただきました。ありがとうございます!

「サルノベ! EXTRA」|ヒラヤマ探偵文庫
サルノベ!Vol.1 - 柘榴石書房 - BOOTH2023.11.11 文学フリマ東京にて発売開始。 古今東西の類人猿&ゴリラのような男たちが登場する作品を主にミステリと怪ekate.booth.pm 以前購入した「サルノベ! Vol.1...
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