朗読LIVE『女王蜂』観てきました

本日5/25は『女王蜂』ヒロイン大道寺智子の誕生日です。

https://x.com/Reirei_Hurukawa/status/1926493733890949562

昭和26(1951年)年で満18歳になるということは昭和8年(1933年)生まれ…今日で92歳か。おめでたいことですね。

そんなわけで2月に観てきた朗読LIVEについて。

※犯人やトリックには触れていませんが、登場人物の設定、内容等のネタバレを含みます
※記憶によるものの覚え書きなので実際の公演とは差異があるかもしれません

2025.2.8~9
綾音~AYANE~朗読LIVE vol.10
市ヶ谷 劇空間えとわ~るにて

原作:横溝正史『女王蜂』  角川文庫ページはこちら

女王蜂 金田一耕助ファイル9
文庫「女王蜂 金田一耕助ファイル9」のあらすじ、最新情報をKADOKAWA公式サイトより。
https://x.com/Reirei_Hurukawa/status/1871029194819510278

声優の古川玲さんが座長として毎年上演される朗読LIVE綾音~AYANE~ 今回は『女王蜂』です!
今回の出演者は古川さん、亀井芳子さん、石野竜三さん、加藤将之さん
そしてバイオリンの田島朗子さんと月琴の永田斉子さん
杉本一文先生のイラストと銅版画を合わせて、声と音楽と演者さんの装いとで耳だけではなく視覚的にも楽しめる朗読LIVEです。
月琴いいですね…

見るまでに気になったのはこの話、登場人物が多い!
何せ話は源頼朝の時代から始まります。頼朝せりふないけど。
4人でどうやって演じるのか???

古川さんのポストから配役を転載します

配役(敬称略)
加藤: 金田一耕助
石野8
加納弁護士, 大道寺欣造, 多門連太郎,
衣笠智仁氏, 九十九龍馬, 亘理署長,
等々力警部, 田島修三
亀井7
神尾秀子, 蔦代, 駒井泰次郎, 宇津木慎介,
音丸, 安井刑事, 警官
玲8
大道寺智子, 文彦, 遊佐三郎, 三宅喜文,
祖母 槇, カオル, 刑事2種

https://x.com/Reirei_Hurukawa/status/1902779486724337917

ナレーションは4人が交互に行います。
ヒロインの智子は古川さん、神尾先生は亀井さんだろうと予想はしていましたが、皆様キャラクターの演じ分けがすごい!
例えば古川さんは上品な槇おばあさまからクソガキ…いえ実年齢よりも子供っぽい文彦までを演じ分け、遊佐と文彦の言い合いもひとりで演じていましたが、声の調子が全然違う!
文彦は原作でも15歳のはずなのに10歳児か?な言動の子でしたが「生意気なガキ」っぽさ…いいですね…
(女性声優さんの少年声好きです)

智子は求婚者たちを翻弄する魔性の女であり、実父の真相を追求したい親思いの娘であり、脅迫に負けない強い女であり、謎の男とのロマンスにときめく乙女です。
彼女のことを知らない男たちは「どうせ田舎者」とナメていたらその美貌に心臓掴まれます。
ただのかわいこちゃんではないヒロイン、素敵でした。

そしてもうひとりのヒロイン神尾先生。
純粋にひとりの人を愛し、智子を立派なレディへと育てた賢女。
だけど過去に罪を犯し、それを贖った人。
金田一への告白での慟哭には心打たれました。

そして金田一は多くの作品で現在の事件に繋がる過去の出来事の真相に辿り着く。
だけど彼は警察ではない。真実に辿り着いても、必ずしも真犯人を逮捕して司法的な裁きを求めはしない。
命を懸けた願いには応じることもある。

横溝作品には多くのあやしい宗教家が出てくるけれど九十九龍馬もいやらしくていいですね(褒めてます)
多門連太郎も完璧なヒーローではなく、まあいろいろといろいろあった男。レッドアウルでの馴染みの遊佐との会話はもう「男ってやーねー」な雰囲気が。
そして演者さんは客席を向いているのに多門が遊佐を締めあげる場面では石野さんの腕が伸ばされてはいないのに、そんな感じにさせられました。
古川さんの苦しそうな声が真に迫っていてヒッ!となりました。

私は初日昼、2日目夜と2回観に行きましたが、2日夜は杉本一文先生がいらしていたので図々しくお隣に座らせていただきました。
こちらもいい思い出です!

実はこの2日間、中央線沿線の市ヶ谷に行ったので初日は新宿のまじかるちいかわショップに行き

2日目は西荻窪の盛林堂書房さんに買い物に行っていました。

杉本先生に荷物多いねと言われましたよ。本たくさん買ってから行ったので…

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