横溝正史14歳時のサルノベを読んだ

推理小説作家 横溝正史の童話見つかる 14歳で雑誌に応募 | NHK
【NHK】名探偵・金田一耕助シリーズで知られる推理小説作家の横溝正史が、14歳のときに雑誌に応募し、賞を贈られた童話が見つかりまし…

7/24にニュースで話題になった横溝正史が14歳の時に発表した童話について、風々子さんが所蔵している日本近代文学館に現物を確認に行ってきました。

https://x.com/fuufuushi/status/1950865588047216701

風々子さんにサル度を聞いたら「物語を動かすのが猿」と返答があったので私も行ってきましたよ日本近代文学館!

見てきましたよ雑誌「少年」大正5年10月号!

貴重な資料を閲覧するので住所氏名職業勤務先等を記載。
閲覧資料を書庫から出してもらうのも申請書記入。
複写依頼も住所氏名記入。
いったん書庫に行って戻ってきて、カウンターにあった本を置いたブックトラックから出されたのはもちろん今話題で閲覧希望者が他にもいるから戻してなかったんだろうなあ。
なんせ「少年」は国会図書館でもこの号は所蔵していないし、ここでも揃っているわけではないレアなもの!

内容はニュースにあった通り「絵に描かれた小猿」の話。
最後に「自作證明者母 横溝あさゑ」とあるけれど、作文や俳句も含めて投稿時には「自分の家の父母、兄、姉のどなたにでもよろしいが大人の方に」自作だと証明の名前と印をもらうのだそう。
これは「お伽千字文」の第二回発表。神戸市の横溝葮秋(葭秋?)くんは置時計を、隣のページに載っている松江市の金澤さんは書籍受賞。
同じ年のバックナンバーもざっと見たけれど募集要項詳細は確認できなかった。
けれど4月号(151号)には「お伽千字文」の佳作が三篇発表されていて「小猿の悲しみ」というサルが主人公の話が掲載。注記として「前回の『小猿と小人』の題で作られたものであろう」とのこと。
「前回」の詳細について自力では確認できなかったけれど、ニュースで「小猿と小人」のイラストが写っていた。その絵をイメージして千字の掌編を募集したんだろうなあ。
このあたり、詳細資料として発行してくだされないかしら…

お題があってのものとはいえ、横溝正史が初めて雑誌に掲載された作品がサルノベというのはほのぼのしますね!

 

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