YOUCHANさん個展と「可哀想な姉」読書会

吉祥寺のgallery shell102にイラストレーターYOUCHANさんの個展を見に行きました。

9/6-16 YOUCHAN個展「本をめぐる冒険4」 -
あゝ華族様だよと私は嘘を吐くのであつた モノクロームで描く渡辺温の世界と、本をめぐる最近の仕事たち 2024年



今回のテーマは渡辺温!モノクロームの雰囲気が素敵でした。
展示物は撮影OK。SNSへの掲載OKという大サービス!

女性軌道!

黒い獣!
最近の本の表紙も展示されておりました。

盛林堂書房さんの古本コーナーでもいろいろ購入しましたが、このYOUCHANさんイラストのトートバッグ素敵。本もたくさん入るし!

ちいかわ系以外で初めてアクスタ買いました。100均のケースに入れていつでもオンちゃんと一緒にお出かけできます。

今回、個展で絵を眺めたりするだけではなく、YOUCHANさんを囲んでの読書会も開催されました。

「可哀想な姉」です。青空文庫リンクはこちらに。

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参加者は全9名。翻訳家の方、「『新青年』研究」の方(愛読してます!)、SF系の方等いろいろ。
短い話ですが、いろいろと感じるもののある話です。

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ポストしました通りこの物語は「いつでもない。どこでもない。不思議な世界の残酷なファンタジー」だと思うのです。そして登場人物の年齢も「おとな」と「こども」としか表現されず具体的には語られていない。
それを特定するのは無粋ではあるのですが、姉弟は海峡を越えてこの街に来た。監獄があり、女優が住む街。
個人的に故郷は青森県、津軽海峡を越えて函館に来たのではないかと思っています。(オタクはこれだから…)

唯一の現実的な描写は「50銭」という金額です。
この作品が発表されたのは昭和2年。東京地下鉄道(現:東京メトロ銀座線)はこの年の12月に開業しました。
日本地下鉄協会のページより

チカテツ「100知りのススメ」

開業当時の運賃は10銭。現在の上野~浅草間の運賃は180円。
つまりは50銭は900円…安くね?(オタクはこれだから…)


この時までに見つけることができなかったのですが、私が初めてこの作品を読んだのは角川文庫の新青年傑作集でした。いい作品がたくさん収録されていました。

個展に合わせて発行されたこの本。先行発売で購入しましたが素敵な一冊です!
9/17発売とのことですので是非!

渡辺温選集『あゝ華族樣だよと私は噓を吐くのであつた』
お一人様一冊まで

<追記>
実は「黒い獣」の現物はお迎えしてしまいました!

本現物と並べて。時計台、探偵、ゴリラ、白いドレスのシンデレラ姫(に扮したのは…)このイラストだけでも伝わる面白さ!!

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