吉祥寺のgallery shell102にイラストレーターYOUCHANさんの個展を見に行きました。
今回のテーマは渡辺温!モノクロームの雰囲気が素敵でした。
展示物は撮影OK。SNSへの掲載OKという大サービス!
女性軌道!
黒い獣!
最近の本の表紙も展示されておりました。
盛林堂書房さんの古本コーナーでもいろいろ購入しましたが、このYOUCHANさんイラストのトートバッグ素敵。本もたくさん入るし!
ちいかわ系以外で初めてアクスタ買いました。100均のケースに入れていつでもオンちゃんと一緒にお出かけできます。
今回、個展で絵を眺めたりするだけではなく、YOUCHANさんを囲んでの読書会も開催されました。
「可哀想な姉」です。青空文庫リンクはこちらに。
参加者は全9名。翻訳家の方、「『新青年』研究」の方(愛読してます!)、SF系の方等いろいろ。
短い話ですが、いろいろと感じるもののある話です。
ポストしました通りこの物語は「いつでもない。どこでもない。不思議な世界の残酷なファンタジー」だと思うのです。そして登場人物の年齢も「おとな」と「こども」としか表現されず具体的には語られていない。
それを特定するのは無粋ではあるのですが、姉弟は海峡を越えてこの街に来た。監獄があり、女優が住む街。
個人的に故郷は青森県、津軽海峡を越えて函館に来たのではないかと思っています。(オタクはこれだから…)
唯一の現実的な描写は「50銭」という金額です。
この作品が発表されたのは昭和2年。東京地下鉄道(現:東京メトロ銀座線)はこの年の12月に開業しました。
日本地下鉄協会のページより
開業当時の運賃は10銭。現在の上野~浅草間の運賃は180円。
つまりは50銭は900円…安くね?(オタクはこれだから…)
この時までに見つけることができなかったのですが、私が初めてこの作品を読んだのは角川文庫の新青年傑作集でした。いい作品がたくさん収録されていました。
個展に合わせて発行されたこの本。先行発売で購入しましたが素敵な一冊です!
9/17発売とのことですので是非!
<追記>
実は「黒い獣」の現物はお迎えしてしまいました!
本現物と並べて。時計台、探偵、ゴリラ、白いドレスのシンデレラ姫(に扮したのは…)このイラストだけでも伝わる面白さ!!