横溝文化祭プレイベントVol.3 「サルノベ!」にて配布のブックリストです
イベントにつきましては改めて語りたいです。
おさむしさん作の切り絵すごい!
(表は表示環境によっては右側が切れているかもです。下の方にスクロールバーがあります)
発表年 | 作品 | 著者 | 種別 | 備考 | |
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★ | 1841年 | “The Murders in the Rue Morgue” 『モルグ街の殺人』) |
エドガー・アラン・ポー | オランウータン | 森鴎外翻訳タイトルは『病院横町の殺人犯』 |
1869年 | “Green Tea” (『緑茶』) |
シェリダン・レ・ファニュ | 不明 | ||
1902年 | “The Monkey’s Paw” (『猿の手』) |
W・W・ジェイコブズ | 不明 | ||
★ | 1905年 | “Kidnapped Baby Blake, Millionare (思考機械『百万長者の赤ん坊ブレークちゃん、誘拐される』)” |
ジャック・フットレル | オランウータン | |
◆ | 1911年? | “The Amazing Adventures of Letitia Carberry” (『シャンデリアに吊るされた遺体』) |
M・R・ラインハート | オランウータン | |
★ | 1912年 | “L’Homme A La Peau De Bique” (山羊革服を着た男) |
モーリス・ルブラン | (ネタバレ) | |
★ | 1917年 | 半七捕物帳『半鐘の怪』 | 岡本綺堂 | 大猿 | |
1918年 | 『人間が猿になった話』 | 谷崎潤一郎 | ニホンザル? | ||
1919年 | 『地獄変』 | 芥川龍之介 | ニホンザル? | ||
☆ | 1923年 | “The Adventure of the Creeping Man” (『這う男』) |
アーサー・コナン・ドイル | 人間 | |
☆ | 1924年 | 『獣魂』 | 三上於菟吉 | 人間 | |
★ | 1927年 | 『素晴らしや亮吉』 | 山下利三郎 | ニホンザル? | |
★ | 1928年 | 『嬰児虐殺』 | 倉田啓明 | 鼻高猿 | |
1931年 | 『恐怖王』 | 江戸川乱歩 | 人間 | ||
☆ | 1932年 | 『猿耳』 | 山本周五郎 | 人間 | |
1934年 | “Spider” (『蜘蛛』) |
ミニヨン・エバーハート | クモザル | ||
☆ | 1935年 | 『獣人』 | 横溝正史 | ゴリラ&人間 | |
1935年 | 半七捕物帳『歩兵の髪切り』 | 岡本綺堂 | 登場せず | ||
1935年 | 『鉄の処女』 | 大倉燁子 | 人間 | ||
1936年 | 『夜光虫』 | 横溝正史 | 人間 | ||
1937年 | 『青い風呂敷包』 | 大倉燁子 | 人間 | ||
1938年 | 『猿と死美人』 | 横溝正史 | ニホンザル他 | ||
1939年 | 『ゴリラ放送事件』 | 黒沼健 | ゴリラ | ||
1939年 | 『令嬢エミーラの日記』 | 橘外男 | ゴリラ | ||
1939年 | 『恋慕猿』 | 横溝正史 | ニホンザル | ||
1941年 | 『怪人鉄塔』 | 押川春浪 | 半人半獣 | ||
1941年 | 紫甚左捕物帳『妻恋太夫』 | 横溝正史 | ニホンザル | ||
1942年 | 人形佐七捕物帳『お俊ざんげ』 | 横溝正史 | ニホンザル | ||
1942年 | “Don’t Monkey with Murder” (『猿来たりなば』) |
エリザベス・フェラーズ | チンパンジー | ||
1945年 | 『大脳手術』 | 海野十三 | ゴリラ | ||
1948年 | 『怪獣男爵』 | 横溝正史 | ゴリラ | ||
1948年 | 『超人間X号』 | 海野十三 | ゴリラ | ||
1951年 | 『三角館の恐怖』 | 江戸川乱歩 | 人間 | ||
1951年 | 『大迷宮』 | 横溝正史 | ゴリラ | ||
1951年 | 『人猿相姦』 | 覆面作家 (尾久木弾歩) |
人間と猿の合いの子 | ||
1951年 | 『黄金の指紋』 | 横溝正史 | ゴリラ | ||
1952年 | “The Case of the Grinning Gorilla” (『嘲笑うゴリラ』) |
E・S・ガードナー | ゴリラ | ||
1954年 | 『獣人魔島』 | 横溝正史 | ゴリラ | ||
1958年 | 『猿を飼う家』 | 高木彬光 | ニホンザル | ||
1967年 | 『蜃気楼の帯』 | 戸川昌子 | ゴリラ | ||
☆ | 1969年? | 『ゴリラ』 | 川野京輔 | ゴリラ&人間 | |
1974年 | 『仮面舞踏会』 | 横溝正史 | (ネタバレ) | ※金田一もの | |
1987年 | “The Closet Hanging” (『首吊りクロゼット』) |
トニー・フェンリー | 登場せず | ||
1987年 | “The 600 Pound Gorilla” (『六百ポンドのゴリラ』) |
ロバ-ト・キャンベル | ゴリラ | ||
1989年 | 『踊る手なが猿』 | 島田荘司 | (ネタバレ) | ||
★ | 1992年 | 『どんどん橋、落ちた』 | 綾辻行人 | ニホンザル | |
1997年 | 『猿の証言』 | 北川歩実 | チンパンジー | ||
1999年 | 『フェラーリは見ていた』 | 綾辻行人 | ニホンザル | ||
2005年 | 『双面獣事件』 | 二階堂黎人 | 人造怪物 | ||
2010年 | 『覇王の死』 | 二階堂黎人 | 人造怪物 | ||
◆ | 2010年 | 『ケンムンの森』 | 碇卯人 | キンシコウ | |
2012年 | 『猿猴』 | 田中啓文 | 猿神? | ||
2020年 | 『品川猿の告白』 | 村上春樹 | ニホンザル | ||
2023年 | 『ゴリラ裁判の日』 | 須藤古都離 | ゴリラ |
「ニホンザル?」が多いのは本文中で「猿」としか表記がなく、この時代の日本ならニホンザルだろうなあという推測によるものです。
以下ややバレ
★犯人が実はサル
☆紳士がサルに変貌
◆サルが犯人ではないがモルグ街オマージュ
個人的に☆テーマの作品は大好きです。
『怪獣男爵』や『獣人魔島』等についてあれはゴリラという扱いでいいのかというツッコミはあるかと思いますが、それはそれで。
現時点でサルノベは114作品ほどリストアップしていますが、すべての作品を読み切れてはいない(所持していないものも多い)ので徐々に追加していきたいです。
最近読んだもので面白かったのは渡辺啓介『黒い獣』
黒い獣 渡辺啓助ジュヴナイル作品集 – 書肆盛林堂 (fc2.com)
こちらは『東京ゴリラ伝』のリライトです。
『東京ゴリラ伝』と読み比べて比較したいです。